喧嘩しない日連続記録ストップ

遂に、夫婦喧嘩しない日連続記録が「16」でストップした。顔を合わせれば喧嘩する私たちが、アゼルバイジャンに来て、今日まで一度も大きな喧嘩をしてこなかったのは、奇跡としかいいようがない。

おそらく、その最大の要因は、私が「主夫」になったことだ。料理、洗濯は勿論、引っ越したばかりの家で、ガスや電気の手続き、必要な家具の手配、日本米や手に入りづらい豚肉(アゼル人はイスラム教のため)などの仕入れなど、など。さらに、義母と話せるようになるため、週3回、1日1時間半、マンツーマンのハングル講習があり、毎回、10ページ以上出される宿題をこなす。さらに、来月、出版予定の本の編集。焼きそばや麻婆豆腐など、自分で食べる昼ご飯は多めに作り、次の日、主人(スージン)が職場に持って行ける様にする。これはすべて昼間の話だ。

夜は、「主夫」として、主人に付き添わなければならない行事がたくさん。韓国大使館員との会食、同僚宅での食事会、そして上司のホームパーティー。日曜午前は、アゼルの韓国人教会の礼拝。

そんなこんなで、昨日なんか、ハングルの宿題を終わらせたのが午後9時半。月に10本以上、ブログを綴っていたダダーブの時間が懐かしい。

スージンに出会って7年。初めて、生活の大半を妻に捧げる日々を送っている。そのおかげで、これまで喧嘩するような「ささいなこと」が、本当に「ささいなこと」だとお互い思える様になったのかもしれない。

で、今日はなぜ、喧嘩になったのか?

原因は、私が、まだまだ「主夫業」に徹することができないことにある。アゼルのガスは前払い式なのだが、大家さんが主人にやり方を説明していたから、てっきり、主人がやってくれるものと思い、金曜夜にガスがなくなった。支払いは銀行でしかできず、土曜、日曜は閉まり、三日間、ガス暖房とお湯なしの生活だった。(アゼルの気候は日本とほぼ同じで、今は冬。気温は5度くらい)料理は幸い、ガス爆発事件のおかげで、電気コンロに変わっており、大丈夫だった。飲み水の購入や電気代の支払いを忘れ、台所には、いつも汚いお皿がいくつか並び、勉強机には、飲み残しのお茶が入ったマグカップが二つある。

そんな事が続き、今日、夕方、一緒に買い物に行く途中、喧嘩は起こった。家の近くのスーパーに行こうとしたら、スージンが「もうちょっと歩いた所に、もっと大きなスーパーがあるよ」と言い、そちらへ行こうと歩いたが、道に迷い、引き返す事になった。私は少し苛立ち、それが表情に出てしまう私に、妻も苛立った。

主:電気代は支払ったの?
私:、、、、、、。忘れた。
主:止められたら、どうするの?
私:スージンがやってくれてもいいでしょ。
主:仕事があるからできないでしょ。
私:仕事は5時に終わるなら、帰り際にもできるでしょ。
主:ヨーコーは仕事ないでしょ。
私:何を「仕事」っていうのかにもよるよ。昨日、宿題が終わったの9時半だったよ。
主:もう、「主夫」とか言いながら、何もやってくれないのね。これじゃあ、ケニアに居る時と変わらないじゃない。

この一言が私の逆鱗に触れた。すでに、スーパーの中に入っていたが、店員や客の目を気にせず、私は、スージンの目を直視して問いつめた。

私:へ?どういうこと?俺が何もやっていないってこと?今日と昨日の昼飯、何食べたの?
主:今日は焼きそば。昨日は麻婆豆腐。
私:それは誰が作ったの?
主:、、、、。焼きそばは私が作り直した。
私:それは、あなたが、私の作った焼きそばにキャベツを加えたかったからでしょ。もともとのは私が作った。ガス代払うのだって、買い物だって、色々やっているでしょ。夜だって、スージンに付き添っているでしょ。

主:それとこれとは話が別でしょ。

そのまま、会話は中断。買い物の後、私は「今日だって、豚肉買うために、数キロ離れた市場まで行って来た。韓国の友人が付き添ってくれて、市場で待ち合わせして、中を案内してもらい、家まで送ってもらうまで2時間かかった。スージンが豚肉買って来てって言うから、やったのだけど」と蒸し返した。

スージンは「ごめん。今回のことは、私が全部いけなかった。もう忘れましょう」と言った。

夜ご飯は天ぷらラーメン。麺は、先日の「主婦/主夫お茶会」のメンバーから購入した乾麺。スージンが手伝うのだが、せっかちな性格で、お湯が沸騰しきれてないのに「もう、麺入れていい?」と聞いてくるので、「ぐつぐつお湯が沸騰してから」と私が言ったのを無視し、2分後に麺を入れてしまった。それでさらにお湯が冷め、鍋がぐつぐつ始めたのは5分以上経ってからだった。私は「なんで、私の言うことを聞かない?自分が韓国料理作る時に私が勝手に料理手順決めたら、凄い怒るくせに」と、再び苛立つ。

しかし、エビ、イカ、タマネギ、なす、ズッキーニの天ぷらを口に入れると、二人とも「美味しいねー」と上機嫌に。麺もどうなるかと思ったけど、普通に美味しかった。

「喧嘩しない記録、止まったね」と言うと、スージンは「また、これから延ばす様に頑張ろう」と言う。果たして、さらなる記録更新はなるのか。
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喧嘩できる関係

喧嘩しても、些細なことで、仲直りできる。
そういう目に見えない絆があるとおもいますよ♥
おふたりは、私からみても、仲良しだし、羨ましくみえますよー♥

夫婦って、本当、色々あるけど、乗り越えれるよね。

でも、主夫になって、初めて気づくこともあるだろうし、主人となって、感じるプレッシャーもあるだろうし。
お互い、学んでいるのだ、と感謝しあえたらいいね。

でも、わかるー、些細なことで、イラって喧嘩しちゃうの。

私も、そんなこといっぱいあります。

No title

このブログすばらしぎる。全国、いや全世界の主婦の気持ちを代弁してくれていると思います。主婦も主夫も結局思うことやいらだつポイントって一緒なんだなって。。。主夫は仕事じゃないっていわれると、かちんときちゃいますよね。。。ありがとう、そのひとことがきっとお互いにとって大事なんでしょうけど。これからも期待してます!!

No title

基本スタンスとして、「溜め込まないで、すべて出し合う」でやっています。だから、喧嘩は多いけど、ネチネチ的なものはないですね。まあ、けんかせずに、出し合えるのが一番いいのですが、、、。
プロフィール

seventh star 7

Author:seventh star 7
黒岩揺光  
1981年、新潟生まれ。7人兄弟の末っ子。15歳で米国留学して以来、住んだ国は計8カ国に。海外生活計17年。日本では毎日新聞記者、アフリカでは難民キャンプの工場長、アゼルバイジャンで主夫、ジュネーブで国連職員などを歴任。現在は中東ヨルダンで妊娠した妻に寄り添う専業主夫。
 著書に「僕は七輪でみんなをハッピーにしたい」(ユーキャン)「国境に宿る魂」(世織書房)。
メール連絡先 yokuroi×hotmail.com (「×」を「@」にしてください) ツイッター:@YokoKuroiwa

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