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世界から愛される日本の食文化


5月24日の第一回寿司教室が成功に終わり、その後、6月5日、8日、9日、11日と続き、5回の教室に計28人が参加した。受講者の出身地は、アメリカ、イギリス、フランス、ベルギー、オランダ、南アフリカ、コロンビア、ボリビア、カナダ、オーストラリア、ルーマニア、イラン、アゼルバイジャンの世界全6大陸、13カ国と多岐に渡る。年代も20—50代までと様々で、平日はほとんどが女性だが、週末には男性参加者も5人いた。改めて寿司人気の凄さに驚き、日本の食文化の偉大さを肌で感じた。

 5日の第二回授業では、ご飯にかける「酢」を電子レンジで温める理由を聞かれ、「やべ、何だったっけ?」と心の中でつぶやく。「、、、、。ええーと。冷たい酢をご飯にかけると、ご飯の味が変わるみたいです、、」と適当に答え、受講者たちは「へえ!そうだったのかー」と納得してしまった。後から、インターネットで調べると、「砂糖と塩を溶けやすくするため」ということがわかり、「こんな簡単なことだったのか!」と思わず手を叩いてしまった。

これ以上、失態を晒してはいけないと、YouTubeで本物の寿司職人が太巻きを教える姿を見て勉強し、それを、そのまま寿司教室で真似させてもらった。著作権とかないよな、、。

例えば、ご飯を海苔に付ける際、受講者の多くは手を水で濡らしすぎてしまう。それによって、ご飯が濡れすぎたり、海苔が濡れてヘナヘナになったりし、寿司が変形する原因となる。そこで、YouTubeの職人を真似して「すし飯を海苔に付ける際、ご飯が手に付かないよう、水で濡らすのですが、濡らしすぎないように注意してください。濡らしすぎるとどうなるかわかりますか?」と対話形式を取り入れ「海苔に水が付いてしまうから?」と正答が出てきたところで「そうですね。日本の寿司屋に行くと、職人がよく、手をパシッって叩きながら寿司を握るのですが、それは別に気合いを入れているわけではなく、手についた余計な水分を取り除くためにやっているのです」と手を叩いてみせると、受講者は「おおー」と喜ぶ。

慣れないせいか、大半は、海苔にご飯を付けるのに多くの時間を擁する。そうすると、濡れた手が海苔と接触する時間も多くなるから、寿司が変形する可能性がさらに高くなる。「できるだけ短い時間で、ご飯を手で延ばすというよりは、指先で置いていく感じにすると、海苔が濡れにくくなります」とアドバイス。

さらに、受講者の何人かは、巻きすで寿司を巻く際、エビやサーモンなどの具をこぼしてしまうことがあった。YouTubeのおかげで、これは、具の置き方に問題があるということがわかった。「具を置く時、エビなどのこぼれやすいものは手前に置き、人参やキュウリなど安定しやすい物を奥に置くと、巻く際に、人参やキュウリがエビの『支え』の役割をしてくれます」と話すと、受講者たちは「おお!さすが先生だ」と感心してくれた。YouTube最高!

他にも、すし飯を扇ぐのは冷ますよりも、余計な水分をはじき飛ばす役割があることがわかり、第一回寿司教室が誤った情報で一杯だったことが判明した(汗)。

教室の運営も、回を追うごとに進化した。寿司巻きを披露する際、私がまず見本を見せたあと、受講者に一斉にやってもらうのではなく、見本の後、受講者一人にやってもらい、その受講者に私がアドバイスするのを見てもらうことで、さらにわかりやすくした。寿司を強く押しすぎて具が出てしまう人や、包丁で切る際に、寿司を力強く抑えすぎて、形が変形したり、具を端から端まで置かずに巻こうとしたり、、、。

寿司を食べる際には、必ず、受講者の声を聞く。「巻きすは小さい方がやりやすい」「日本の音楽と流したらどうか」など、有益なアドバイスを頂く。「寿司の歴史とか知りたいな」という声があれば、早速、YouTubeで映像を探し出し、それを、次の授業の冒頭で流す。それによると、寿司の原型の発祥は日本ではなく、東南アジアで、今の寿司の形にしたのが日本だという。それを見ながら、私は受講生の1人の様に「へえ」と頷き、映像終了後「どうですか?寿司の歴史は深いということがわかっていただけましたか」と、得意げに尋ねた。(ちなみに、第一回教室の様に、最初の自己紹介で、私がアメリカで寿司で友達を作ったことや、私が専業主夫になった経緯を話すと、必ず笑ってくれる)

受講生一人一人が寿司を持った姿を写真に収め、それをメールで「受講証明証」として送る。そうすると「とても楽しかった!ありがとう。別の授業があったら必ず連絡して」「私が美術を教える学校でも教えたらどう?」「夫がホテルの支配人だからあなたのこと、しっかり伝えておくわ」などと連絡があった。

社会的立場の弱いアゼル人を雇って「寿司カフェ」を運営するアイデアには、ほとんどの受講者が「よい考えね!」と賛同し、ボランティアで様々な活動する人たちの連絡先を教えてくれた。

そして、6月12日は、ハンズから、「レベッカ(長女)の学校での年度末パーティがあるから、そこで寿司を作ってくれないか?」とのお願いが。 学校の講堂で、高校1年のレベッカの同級生30人が、スーツやワンピースなどを着てステージで歌やスピーチを披露するパーティに私の寿司が並んだ。生徒たちも寿司が大好きなようで、両手の親指を立てて、私に「美味しい!」と喜んでくれた。

結局、6月5日から12日までの8日間で5回寿司を作ることになってしあった。これで、寿司プロジェクトは、「社会的に弱い立場にあるアゼル人」を探し、寿司作りを教えるという第3ステージに突入することになった。

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プロフィール

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Author:seventh star 7
黒岩揺光  
1981年、新潟生まれ。7人兄弟の末っ子。15歳で米国留学して以来、住んだ国は計8カ国に。海外生活計17年。日本では毎日新聞記者、アフリカでは難民キャンプの工場長、アゼルバイジャンで主夫、ジュネーブで国連職員などを歴任。現在は中東ヨルダンで妊娠した妻に寄り添う専業主夫。
 著書に「僕は七輪でみんなをハッピーにしたい」(ユーキャン)「国境に宿る魂」(世織書房)。
メール連絡先 yokuroi×hotmail.com (「×」を「@」にしてください) ツイッター:@YokoKuroiwa

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