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結婚5年目で初めて義母と直球勝負


その話し好きの義母だか、言語の壁のせいで、これまで私に対する質問/愚痴はすべて妻に話していた。

「新婚旅行になんで難民キャンプに行くのよ?ちょっとヨーコーに考え直す様に話してくれないか?」

「あまり人前でイチャイチャされると、ヘジン(妹)に悪影響が出てしまうから、ヨーコーに伝えて」

などなど。「直接話してくれよー」と言いたいところだが、なにせ共通語がないわけだから仕方ない。
 
しかし、私のハングルが上達しても、義母の対応は変わらなかった。

「ちょっと、ヨーコーはカンボジアに日本人の友達とかいるのかしら?」(3週間も毎日お世話するのが大変という意味)

「ヨーコーは朝ご飯、ハンバーガーとか食べれるのかしら?」

などなど、「直接来いやー!」と思うことが度々あった。私から電話しても「スージンはどこにいる?」「スージンに変わって」「お父さんと変わるは」などと、何故か私との直接対話を避けるのだ。

7月8日、カンボジアでの滞在初日の夜、妻と電話したら「お母さんが『ヨーコーがスクーターをレンタルしたいって言っているのよ。ちょっと危ないと思うのよ』って言っていた」と言われた。私がここにいるのに、なぜアゼルバイジャンの妻に話さなくてはならないのか理解ができず、9日朝、私は義母に申し出た。

義母が用意してくれた、モヤシの味噌汁、ハンバーグ、キムチ、レンコンなどを食べながら、私は切り出した。

私:なぜ、お母さんは、私についてスージンに色々尋ねるのですか?

義母:どういうこと?

私:例えば、私がハンバーガーを朝ご飯に食べるかどうかとか、スージンに尋ねてませんでしたか?

義母:食習慣のことだからね。男性よりも女性の方が良く知っているのよ。それが韓国の習慣なの。

私:いや、そうじゃなくて、私がカンボジアに友人がいるかどうかもスージンに尋ねていませんでしたか?お母さんは、私と初めて会った時、何て言ったか覚えていらっしゃいますか?

義母:、、、。

私:「私はとても話し好きな人間だけど、あなたがハングルを話せないから何も話せない」と言いました。だから、私は一生懸命勉強して、今、こうしてお母さんと話せる様になった。それなのに、なぜ、私に直接尋ねられることを、妻に聞くのです?私はお母さんと話すためにハングルを学んでいるのですよ。

義母:わかったわ。ごめんね。これからは直接話すようにする。

義母からしてみたら、妻を通した方が、伝わりやすいと思っているのだろう。私がソマリア難民キャンプで、難民従業員に伝えたいことを、信頼できる腹心を通して伝えようとした時の事を思い出した。

それでも、やっぱり、私は直接対話したかった。

義母は、私の実の母とは対極の人間だ。 子どもの自由意志の尊重を第一とした私の母は「迷惑をかけあおう」「子どもには何も教えず自由に育てよう」という方針で、私を育ててきた。だから、私が「やりたい」と言った事に対して、「だめ」と言われた記憶がほとんどなく、あったとしても、そこには必ず「説明」があった。そのおかげで、私は10歳で同級生と2人で新潟から沖縄へ旅行し、12歳で広島に行き、15歳で渡米した。

義母は「子どものしつけは親の義務」というのが信条で、妻は子どものころ、「学校で一番の成績をとれ」と言われ続けてきた。親から「宿題をやれ」と言われたことのない私が、そんな義母と同じ屋根の下で暮らし始めたのだ。

だから、私がハングルを話せるようになるということは、考え方が大きく異なる2人が直接、意思疎通できるようになることを意味し、正直、複雑な心境でもある。もしかしたら、義母も同じなのかもしれない。

とにかく、3週間も私を受け入れてくれた妻家族に感謝の気持ちを忘れることだけはしないよう、気を付けよう。
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プロフィール

seventh star 7

Author:seventh star 7
黒岩揺光  
1981年、新潟生まれ。7人兄弟の末っ子。15歳で米国留学して以来、住んだ国は計8カ国に。海外生活計17年。日本では毎日新聞記者、アフリカでは難民キャンプの工場長、アゼルバイジャンで主夫、ジュネーブで国連職員などを歴任。現在は中東ヨルダンで妊娠した妻に寄り添う専業主夫。
 著書に「僕は七輪でみんなをハッピーにしたい」(ユーキャン)「国境に宿る魂」(世織書房)。
メール連絡先 yokuroi×hotmail.com (「×」を「@」にしてください) ツイッター:@YokoKuroiwa

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