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「○○の妻」と紹介されるのは嫌ですか?

私がアゼルにいた時、毎週木曜日に「主夫」とのコーヒーを楽しんだように、スージンも週に一度、主婦仲間とランチをしている。その主婦仲間とは、私がケニアで一緒に働いていた友人、エリカ(米国出身)だ。

エリカの夫、サラムは私の同僚で、私たち同様、夫婦とも難民支援の現場を転々としてきた。2010年、私がケニアのダダーブでサラムに出会った時、エリカは西アフリカのガーナで働き、その後、ケニアの首都ナイロビ勤務になり、ようやくダダーブで仕事を見つけ、サラムと一緒に暮らせると思ったら、サラムがエジプトへ緊急出張となった。その後、サラムはレバノンへ、エリカはタイへ。エリカがレバノンで仕事を見つけ、一緒に住むようになり、今度は、サラムがジュネーブ勤務になったため、エリカはキャリアを一時停止し、「主婦」になった。

4人で食事することもしばしばあり、先日は、エリカが「主婦」でいることに、「そろそろ限界がきた」と言い出した。

5月の時点では「この機会に、国連とか大きな組織ではなく、自分に合った就職口を探してみたい」と話し、6月の時点では「小さい子どもの教育に携われる仕事がしたい」と話し、そして7月には「もう、就職できるなら国連でも構わない」となった。慣れない「主婦生活」で感情の起伏が激しくなるのは、1年前の私と重なるものがある。

私は「国連で仕事探すなら、サラムを通して、同僚や上司にどんどん挨拶して、自分を売り込むのが一番だよ」と話した。とにかく、国連は「コネ社会」。短期コンサルなどの空席の多くは通常の試験よりも「上司の引き」で埋まっていくことが多い。

しかし、エリカはサラムの上司にさえ挨拶したことがないという。

 理由は「どうせ挨拶しても『サラムの妻』としてしか認識されないのが嫌なのよ」という。それを横で聞いていたスージンも深く頷く。

私は「人と出会う時の多くは誰かを通して会うわけだから、『誰かの何々』と認識されるのは仕方ない」とか言っておいたが、「サラムの妻」という言葉が、その後しばらく頭に残った。

私が主夫の時、「スージンの夫」として認識されることに違和感があっただろうか?

なかった。私の場合「主夫」であることをネタにしていたからというのもあるけど、それ以上に、「肩書き」がないことへの「爽快感」があった。

私が働いていた毎日新聞も国連も大きな組織だ。毎日新聞は平社員から、キャップ、デスク、副部長、部長、局次長、局長。国連は、インターン、国連ボランティア、短期コンサル、正社員、ユニット長、セクション長、局次長、局長。それぞれの肩書は意識したくなくても、意識せざるをえない環境になっている。例えば、社員証は、正社員は縦型、非正規社員は横型になり、手当は勿論、与えられる机の大きさも、前者と後者では差がある。正社員になっても、終身雇用というわけではなく、原則、数年ごとの契約ばかりで「上司の引き」が次のポスト獲得へ大きなバネになるため、なおさら肩書を意識せざるをえない。

エリカが「サラムの妻」として紹介されるのも、私が「国連の黒岩」とか「毎日新聞の黒岩」と自己紹介するのも、自分が先にこないという意味では変わりがない。今は私に親切に接しているこの人は、私に「国連」という肩書がなくなったとき、果たして、同じ様に接してくれるのか、不安になることもある。10年、20年国連で働いて、上の役職に就いている人と話す度、その不安は増幅する。

アゼルでは他の主夫仲間だけでなく、大手石油会社社員から宣教師まで、色々な人と友達になったけど、私が「スージンの夫」でなかったとしても、親しくしてくれていたんじゃないな。 「○○の妻」と見られるのが嫌な気持ちはわかるけど、肩書に頼らない人間関係を作るチャンスでもあるのではないか。
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プロフィール

seventh star 7

Author:seventh star 7
黒岩揺光  
1981年、新潟生まれ。7人兄弟の末っ子。15歳で米国留学して以来、住んだ国は計8カ国に。海外生活計17年。日本では毎日新聞記者、アフリカでは難民キャンプの工場長、アゼルバイジャンで主夫、ジュネーブで国連職員などを歴任。現在は中東ヨルダンで妊娠した妻に寄り添う専業主夫。
 著書に「僕は七輪でみんなをハッピーにしたい」(ユーキャン)「国境に宿る魂」(世織書房)。
メール連絡先 yokuroi×hotmail.com (「×」を「@」にしてください) ツイッター:@YokoKuroiwa

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