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外国人観光客増でタクシー運転手は喜んでいるのか?

先日、帰国した際に東京でタクシーに乗った時、運転手さんと少し会話を楽しんだ。

私:外国人観光客が増えて景気いいんじゃないですか?

運:増えましたね。でも大変なことも多いですよ。

私:どんなことが大変ですか?

運:中国とか韓国の人はまだいいんですよ。片言の日本語で話そうとしてくれるし、行き先の住所とかメモっておいてくれたりするので。でも、欧米の人は、こちらが英語を少し話せるだろうという前提で英語で話しかけてくるのですよ。住所もわからなかったりするから、どこに行くのかわかるまで時間がかかって大変なのです。

私:なるほどー。少しも日本語を話そうとしないのですね。

運:しないですね。日本に来ているのだから少しくらいはしてほしいですけどね。

私:でも行き先さえわかれば、それ以上、コミュニケーションする必要はありませんよね?

運:それがそうでもないのですよ。今だって、お客さんに「このルートでよろしいでしょうか?」とか「目的地と道路の反対側で降ろしてもよろしいでしょうか?」とか尋ねましたよね?こういうことが日本語がわからないとできないのですよ。

私は迷った。運転手さんに私の正直な気持ちを伝えるべきか?いや、伝えたら運転手さんの気分を害するから止めよう。いや、伝えてあげたら、逆に、気持ちを楽にさせてあげることができるかもしれない。いや、、、。と考えているうちに、目的地に着いてしまった。

私は運転手さんに二つのことを伝えたかった。

まず、私はこれまでたくさんの国を旅してきたが、タクシー運転手にその国の言語で話しかけようとしたことは皆無に近いこと。その国に長期滞在し、言語を学んでいたとしたらもちろん、その言語で話しかけたが、基本は英語だ。もちろん、運転手さんが言うように、住所か写真など、運転手さんがわかるような物を持っていくことは心がけていた。

次に、「このルートでよろしいですか?」「道の反対側で降ろしてもよろしいですか?」なんて丁寧に尋ねてくれるタクシー運転手は日本以外に存在しないということ。エクストラの料金がかかる場合に「高速に乗っていいか?」とは聞かれることはあるが、それ以外で、ルートの選択肢を与えられることなんてなかった。

この5分の会話から私が提言できることは二つ。

外国人旅行者に行き先を伝えられるレベルの日本語能力を要求するのは無理。かといって運転手さんに英語研修をするのも無理。なので、簡単な「ハンドブック」を作り、そこにメジャーな観光地の写真と、Kokode Tomete kudasai, ---ni ikitai desu, などの用語集を入れ、各タクシーに設置しておいてはどうだろう?

言語の壁で100パーセントのもてなしができない時は、80パーセントで我慢しよう。どのルートとか、正確な降車場所まで気にする外国人旅行者はあまりいない。「内」と「外」の明確な線があって「外」の人を100パーセントもてなそうとする日本人の心はありがたがられるが、外国人の中には「内」の一員となって気楽な関係を楽しみたい人もいる。旅館の女将にすべてやってもらうより、誰もいない「民泊」が外国人に人気なのは、値段もあるが、日本人の一般的な生活を垣間見れるということも一因としてあるのではないか。

タクシーや宿泊施設など観光産業は、こういう異文化コミュニケーションについての研修とか受ける機会はあるのかな?
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プロフィール

seventh star 7

Author:seventh star 7
黒岩揺光  
1981年、新潟生まれ。7人兄弟の末っ子。15歳で米国留学して以来、住んだ国は計8カ国に。海外生活計17年。日本では毎日新聞記者、アフリカでは難民キャンプの工場長、アゼルバイジャンで主夫、ジュネーブで国連職員などを歴任。現在は中東ヨルダンで妊娠した妻に寄り添う専業主夫。
 著書に「僕は七輪でみんなをハッピーにしたい」(ユーキャン)「国境に宿る魂」(世織書房)。
メール連絡先 yokuroi×hotmail.com (「×」を「@」にしてください) ツイッター:@YokoKuroiwa

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