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人質に取られた場合の対処法

ダダーブの治安悪化を受け、国連はNGO職員対象に「武装集団に人質に取られた場合、どうするか?」と題した3時間の研修を催した。アフガニスタンやソマリア国内で活動してきた国連の専門家が講師。

やってはいけないこと

1. 逃げる
2. 抵抗する
3. 感情的になる
4. 家族の電話番号を教える
5. 泣く
6. 脅迫する
7. 宗教や政治について話す

 一番大事なことは、犯人と信頼関係を作ること。初めから人質を殺そうと思って犯行に及ぶ人は滅多にいない。自分も同じ人間だということをわかってもらえたら、無事に生還できる可能性が高くなるという。1,2,3、6は明らかに、関係を結ぶ上で障害になる。7は、犯人が特定の宗教観、政治観を持った場合、障害になりうる。5は、少し以外だったが、特に男性の場合、「泣く」という行為は見下される場合が多いという。4は、信頼関係とは少し違うが、人質解放の交渉が別のルートで行われている中で、犯人が家族と直接連絡を取り合えば、さらなる混乱を招くだけだという。

では、やるべきこと。

1. 楽観的でいる
2. 1日のスケジュールを決め、忠実に守る
3. 犯人と共通の興味・関心を探す
4. 犯人たちの上下関係を探る

 2は、時計などはすべて取り上げられ、時間感覚がなくなると、精神的に不安定になりやすいためだという。4は、誰が司令塔か知ることで、何か交渉する時(本やペンなどの使用許可)、話を通す人を間違わないようにするためだという。3は信頼関係のため。1は、あまりにも理想的に聞こえるかもしれないが、講師は二つの興味深い例題を挙げ、楽観的でいることが可能であると言った。

 まず、ストックホルム症候群。1970年代、スウェーデンの首都、ストックホルムの銀行に武装集団が押し入り、従業員や客を7日間、人質に取った。その間、武装集団たちの境遇に、人質たちが同情し、解放後、犯人たちの情状酌量を求めたという。しかも、その後、犯人の1人が人質の1人と結婚したというのだから、もう笑い話だ。

 そして、リマ症候群。これは日本では有名な、1996年のペルー大使館占拠事件が由来。この時は、人質になった日本人たちが、犯人たちに出前の日本料理などを振る舞い、一緒にゲームをするなどして信頼関係を作り、逆に犯人たちが、自分たちの犯した罪と向きあうようになったという。

 講師は「とにかく生き残ることが第一。映画のヒロインみたいに抵抗したり、逃げたりしたらだめですよ」と言う。とても、有意義な研修だったが、ここで得た知識が、あまり役に立ってほしくないな。
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プロフィール

seventh star 7

Author:seventh star 7
黒岩揺光  
1981年、新潟生まれ。7人兄弟の末っ子。15歳で米国留学して以来、住んだ国は計8カ国に。海外生活計17年。日本では毎日新聞記者、アフリカでは難民キャンプの工場長、アゼルバイジャンで主夫、ジュネーブで国連職員などを歴任。現在は中東ヨルダンで妊娠した妻に寄り添う専業主夫。
 著書に「僕は七輪でみんなをハッピーにしたい」(ユーキャン)「国境に宿る魂」(世織書房)。
メール連絡先 yokuroi×hotmail.com (「×」を「@」にしてください) ツイッター:@YokoKuroiwa

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