母親からの自立

1月6日に故郷の新潟県南魚沼市で、7日に東京大学で、「ソマリア飢饉報告会」と題して発表した。きっかけは、昨年5月に日本に帰国した時、母親から「あなたは自分の仕事について全く話してくれない」と言われたことだった。私は「聞きたいことがあれば、聞けばいいじゃない」と言うと、「何から聞いていいのかわからない」と言う。「じゃあ、次帰って来た時は、報告会をやろう」という話になった。

 東京大学は、アイゼックという学生団体メンバーが昨年9月にケニアに来た時、「ダダーブで活動している日本人は少ないですよ。できたら日本で報告会でもしたいな」と自慢げに言ったら、「じゃあ、やりましょう」と乗っていただき、年末年始返上で、チラシ作成などの準備をしていただいた。

 「50人集まればすごいね」と話していたが、どうしてどうして。新潟では約100人、東京では150人も集まった。新潟では、約100キロ離れた新潟市から来る医大生から、小学校時代に担任だった先生まで、様々な人たちに来ていただいた。東京は、援助関係者、学生、私の元同僚、知り合いなどなど。

驚いたのは、小学校時代の同級生2人が東京の会場に来ていたこと。私は小学校時代、7回学級委員長に立候補して、ことごとく敗退した。この2人が私に投票していた記憶はなかったのだが、20年経つと、人間の感情の変わるのだろう。

そして、さらに驚いたのは、新潟の発表会を取り仕切った72歳の母が、東京の発表も聞きに来たこと。「発表内容は変えないよ」と伝えても、「私が来れば、東京の私の友人も来てくれるかもしれないから」と言い、会場では、質疑応答の時間じゃないのに質問したり、立ち上がったりと、私よりも目立っていた。難民の自立の重要性を発表したのだが、自分も早く母親から自立しないとな。
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プロフィール

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Author:seventh star 7
黒岩揺光  
1981年、新潟生まれ。7人兄弟の末っ子。15歳で米国留学して以来、住んだ国は計8カ国に。海外生活計17年。日本では毎日新聞記者、アフリカでは難民キャンプの工場長、アゼルバイジャンで主夫、ジュネーブで国連職員などを歴任。現在は中東ヨルダンで妊娠した妻に寄り添う専業主夫。
 著書に「僕は七輪でみんなをハッピーにしたい」(ユーキャン)「国境に宿る魂」(世織書房)。
メール連絡先 yokuroi×hotmail.com (「×」を「@」にしてください) ツイッター:@YokoKuroiwa

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